保険屋の道を選んだ理由(その1)
もう間もなく丸10年になりますね。
ある日突然「急性膵炎」で倒れました。
江戸川区、葛西駅前の森山病院に2泊、そこで転院し、大田区、梅屋敷駅そばの東邦大医学部付属病院に35日間の入院。
一寸先は闇
この言葉が現実になったのです。
東邦大に移ってすぐに集中治療室へ。
集中治療室を含めた、東邦大での初めの7日分の医療費請求額が60万円。
それを見た瞬間、「保険に入ってて良かった」と思ったのが、この世界に足を踏み入れた一番の理由になるでしょう。
初めは出勤の途中、非常に腹が痛くなって、ようやく会社に辿り着いたものの、寒い曇った朝にもかかわらず、汗がダラダラ。
腹はどんどん痛くなって、体が火照る。
隣の席の女性に、「何かヤバイですよね」と言って、近くの病院を聞きました。
会社は駅前でしたが、駅を挟んだ反対に「森山病院」が有るよと聞き、早速財布と保険証を持って会社を出る。
エレベーターを待つだけでも辛い。
病院までの約300メートルが、すごく遠い。
寒空に汗ダラダラ、腹を抱えるようにして、よたよたと歩いた。
待ち時間が長い。
後で思ったが救急で入れば良かったなと(苦笑)
ようやく診察室へ。
汗の書き方、腹を抱えた姿。
腹は焼けるように熱くなってくる。
「みぞおちですか?」と聞く医者。
それだけで聴診器を当てる間もなく「急性膵炎ですね、緊急入院してください」と。
1分1秒ごとに苦しさがこみ上げるので、「そうしてください」と即答。
その間に吐き気が模様してきた。
吐いたのは、朝飲んだ牛乳と、胃腸薬。
自分でも胃と腸の間の幽門が閉じていると解った。
即座に入院の手配が始まる。
仕事中だから、まず会社に連絡をして貰った。
その間にストレッチャーが来て、その上に横になった。
鼻からチューブを入れ、胃液が逆流をしないようにする。
同時に点滴の開始。
汗を多量にかいているので、生理食塩水と栄養剤のパックがぶら下がった。
ポンプから、抗炎症剤。
「まずこれで一日様子を見ましょう」と医師が言う。
熱を下げるために水枕。
落ち着きはしたものの改善の雰囲気がない。
翌日、「状況を見て、悪くなるようなら転院しましょう。幸い知り合いの病院での研究が進んでいます」
と医師の言葉。
その夜、早速悪化が始まった。
それでなくても苦しさで寝ていない。
寝てないのも悪化の原因だろうと、今さらながら思います。
当直の医師が、研修医のようだった。
若いなぁ・・・眼鏡を掛けてないと、視力は左右0.1以下なので良く見えない。
転院先に、急ぐ必要があると連絡してくれた。
翌日東邦大から受け入れ準備が完全ではないが、とりあえず転院してきて良いとの連絡。
消防庁にも救急車の手配を要請・・・今は転院では使えないと思います・・・
とりあえず急患用待合室のような所へ。
その間にも痛みが激しくなる。
トイレも済ませたいが・・・それまで尿瓶やおまるで用を済ませたが、激しい痛みで尻を持ち上げられない。
後で調べたが、膵炎の場合は体を仰け反らせてはいけないようですね。
尿道にチューブを差し込む。
太さが合わない(苦笑)
勢いよく出すと、チューブの隙間から漏れてしまうのですよ(;´д`)トホホ
なれると常に垂れ流すので、勢いが無いから大丈夫なんですが。
レントゲン室とMRI、そしてエコーも使って検査。
平行して血液検査。
すぐに手術室でカテーテル挿入。
点滴用が左右の胸に各1本、心臓のモニター用が右胸に一本。
左右の太もも内側に、人工透析機に繋ぐためのが各一本。
左足の甲に、酸素供給量のモニター用。
中でも心臓に入れるのが大変。
レントゲンを照射しながら、動脈の形に合わせ、予め曲げておく。
それをグイグイ挿入・・・||||||(; ̄∇ ̄)||||||||||||ゾォー…
筋肉などにくっついている部分を剥がしながら勧めるので、めちゃめちゃ痛い。。。
処置が終わって一息ついたら、集中治療室の準備ができたと。
早速移動。
そこで待っていたのは、人工透析機。
「これから24時間連続の透析を3回繰り返します。インターバルが4時間、その間に機械を一度クールダウンしつつ、血液製剤などを入れ替えます」
24時間以上動かすと、オーバーヒートするそうな。。。
「透析中は眠れないと思いますが、頑張ってください」
げげ・・・でも仕方ないな、そう思いました。
その間に親兄弟が呼ばれ、治療の説明。
後で聞いたが「この3日が峠ですので、覚悟してください」と言われたと。
どうりで見舞いに来たとき、やけに泣いてると思った。。。
寝ていないのと痛みなどで意識が朦朧としている。
膵炎は、膵臓が炎症を起こし、暴走した状態から異常に分泌される膵液が血液中に入り、また、炎症から溜まった腹水にも入り、各臓器、血管、そして脳を破壊する。
この状態が「重傷指定」の条件らしいですよ。
つまり、急性膵炎から、重症急性膵炎に移行したわけです。
「初めに病院へ行くのがもう数時間遅かったら、内臓はドロドロに消化されてた可能性が高いですね」
記憶力や集中力が衰えたのはこのせいか・・・
単なる老化か解りませんが。
たまたま北海道出身で、私と同様アイスホッケーをやってた男性の看護師さんがいらっしゃり、うち解けやすかったし、夜中でもきちんとチェックリストを見ながら点滴の交換や、ナースコールに答えてくれる看護師の皆さん。
当時担当してくれた、医師の皆さんの処置が良く、無事に退院。
後遺症かどうか解りませんが、汗をかきやすい。
ちょっとしたことから炎症を起こしやすい気がします。
また人工透析で、元々持っていた抗体の大半を失っています。
命にかかわる物は、幾つか投与されたようですが、そうでない物は、自然に抗体ができるまで辛抱ですね。
保険の大切さが身にしみたと同時に、健康の大切さも身にしみました。
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